さて、豆大福分析からの第3弾です。
(問題)
テレビで宣伝しているある大手ドーナツチェーン店でのことです。
店員がお客様に「ドーナツ」を渡す途中で1個落としてしまいましたので、代りの「ドーナツ」を渡しました。
「ドーナツ」1個当たりの売価は100円、原価は30円、利益は70円とすると、このドーナツ店はいくら損をしたのでしょうか?
(選択肢)
①売価分100円の損
②原価分30円の損
③利益分70円の損
④その他
さて、考えがまとまりましたか?
「ドーナツ」は第1弾の「豆大福」と同じく「作り置き商品」です。
「豆大福」との違いは、閉店前に来店したお客様の注文に応えられるよう、廃棄を前提に商品を作るため、常に在庫を抱えているのです。
なので、商品を落としても代わりの商品を渡せば売上は変わりません。
そして、1個落としたからといって、作り直すこともありません。
なので、利益への影響は0円で、正解は④のその他ということになります。
会計を学んだ人は、エー??と思われると思いますが、それが、経営の「損得」と会計「損益」の違いです。
今から思うと、ドーナツを落として、上司からこっ酷く怒られましたが、店には何の損もなかったんですね。今更ながら気が楽になりました。
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